夜景工場
一週間前に撮ったままアップしていなかった、工場地帯の夜景です。Akiratchさんのところで50macroでの夜景の話がアップされていたので、負けじと(?)こちらも。WBは見た目の「印象」で合わせてあります。
Zuiko Digital 50mm F2.0 macro。11-22mm F2.8-3.5とコンビでよく出撃しますが、ブツ撮りだけでなく風景・夜景撮影にも出番が多くあるレンズです。
換算100mmという画角はブツ撮りにおける標準画角と言って良いと思います。人が何かを注視するときの距離感・視角に近いと言われ、それが物の見え方を決定するパースペクティブを自然にしてくれるのです。
対象を観察するとき、人間は自然に対象と自分の距離を調節します。イヤリングのような小さい物であれば手にとって顔の前まで近づけますし、大きな額装の絵は一歩引いて見ます。この距離と、換算100mmでの撮影距離が近いと言えるのです。例えばマグカップ程度の大きさのものを画面に納めるときカメラと被写体の距離は50~70cmほど。この距離、机の上に置かれたマグカップを見ている感じに近いですよね。
蛇足ですが、パースのつき方・圧縮効果の大小は被写体同士やカメラとの距離に「のみ」依存し、焦点距離や画角の変化、ズーミングによる変化はありません。そう言えば昔は「フォーサーズのレンズは焦点距離が短いから、標準レンズ買ってもパースがつきすぎて困るだろ」みたいなことをよく言われました(笑)
というわけでブツ撮りに多用している50macroですが、11-22mmをつけて出るときにも必ず鞄に入れて行きます。Akiratch さんも触れられているとおり圧縮効果がちょうどよく、また普段はあまり見えないディティールが浮かび上がってくるので風景を撮るのにもいい感じなのです。
なにより、手前に山・奥に海とさみしいばかりの田舎の夜景では換算28mmで撮ったところで真っ暗な部分が大部分な写真になってしまいます。「綺麗だな」と思っても印象より灯りのある部分が小さく、望遠で切り取り囲い込むことになります。
ボケが好み(ガウスボケっぽい)、周辺まで円形を保つなどのメリットは大きく、何より小さくて明るいので鞄にすぐ放り込めるのですよね。フォーサーズ使っててよかったレンズの一つです。
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君が語ると説得力があるな。私との差はなんだろう。頭の出来かな。
この写真、良い場所見つけたね。見下ろしで工場撮れるなんてなかなか無いのでは?
Re; Akiratch
理屈っぽく語るのは好きなのですが、いつも上手く書けずに消してばっかりです。いつもの記事が短いのはそのためなんですが・・・(笑
本当はAkiratchさんみたいに写真つきで解説した方がいいんですよね。
この場所は、工業地帯の中を通る橋の上から撮っています。トラックばかり通るのでよく揺れるのが難点ですが、街も海も工場も見えるいい場所です。